宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は、日本の特撮映画で、2012年10月20日に東映系で公開されました。これは1982年に放送された特撮テレビドラマ『宇宙刑事ギャバン』の映画化作品であり、約30年の時を経て新たな物語が展開します。本映画のキャッチコピーは、「あばよ涙、よろしく勇気！」「蒸着せよ、銀の魂を継ぐ者よ―― 銀河に危機が迫る時、宇宙刑事が立ち上がる」となっています。

概要

本作は2012年1月に公開された『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』でギャバンが復活したことを受け、誕生30周年を記念して初の単独オリジナル映画として制作されました。監督には旧作シリーズのアクション監督を務めた金田治が選ばれ、音楽はテレビシリーズを手がけた渡辺宙明、さらには山下康介も参加しています。

主演には旧作で主演を務めた大葉健二が再びギャバンを演じ、新たに宇宙刑事ギャバン役として石垣佑磨が起用されました。また、旧作からコム長官役の西沢利明や、第一シーズンのドン・ホラーの声を担当した飯塚昭三が30年ぶりに出演するなど話題になりました。

本作品は、新宿バルト9を含む全国171スクリーンで公開され、初日の2日間で7395万200円の興行収入を記録しました。これは映画観客動員ランキングで初登場5位にランクインする成功を収めました。

ストーリー

全宇宙で甚大な犯罪を繰り返していた宇宙犯罪組織・マクーは、伝説の宇宙刑事・ギャバンによって首領ドン・ホラーが倒され、壊滅しました。しかし、組織の残党たちはドン・ホラーの復活を企てて暗躍しています。

地球では宇宙物理学の研究機関SARDがマクーの残党に襲撃され、そこで働いていた河井衣月もその被害に遭います。そんな時、銀色のコンバットスーツを纏った戦士が現れ、マクー残党を撃退します。その戦士の正体は、かつての幼なじみで1年前に失踪した十文字撃でした。

撃は、バード星でコム長官からスカウトを受けて訓練を受けていましたが、地球の危機を知り駆けつけます。まだ正式な宇宙刑事ではない撃は、コム長官を説得しチームを組んで残党の陰謀を解明しようとします。しかし、漆黒騎士ブライトンに倒され、衣月を誘拐されてしまいます。撃は心折れかける中、ある人物の叱責によって再び立ち上がり、マクーの隠れ家である魔空城を目指すことになります。

登場人物

• - 十文字撃：宇宙刑事ギャバンtypeG。地球人で、宇宙飛行士。
• - 一条寺烈：初代ギャバンであり、伝説の宇宙刑事。
• - シェリー：コム長官の姪、撃のパートナー。
• - コム長官：銀河連邦警察の最高責任者。
• - ブライトン：マクーの新首領、撃と衣月の幼なじみ。
• - 河井衣月：SARDの研究員で撃の幼なじみ。
• - 魔女キル、ザン・バルド：マクー残党の幹部たち。

結論

『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は、古い世代のファンにも新しい観客にも楽しめるエンターテイメント作品です。かつての伝説を引き継ぎ、再び正義を掲げる宇宙刑事たちの勇姿と、緊迫したストーリー展開が観る者を引き込みます。ギャバンは、時を超えて受け継がれる「銀の魂」の象徴として、今もなお多くの人々に感動を与え続けています。

もう一度検索